はじめに

永住許可申請は、申請してすぐに結果が出るものではありません。審査には一定の期間を要するため、永住申請中に現在の在留資格の在留期限が近づくケースがあります。

永住申請の審査期間や結果が出るまでの流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

永住申請の審査期間はどれくらいかかる?目安・長引く理由・早めるポイントを解説

このような場合、

「永住申請をしているから更新は必要ないのか」
「在留期限が切れても待っていれば大丈夫なのか」
「特例期間とは何か」

と不安になる方も少なくありません。

結論からいうと、永住許可申請中であっても、現在の在留資格の在留期限が到来する場合は、別途、在留期間更新許可申請を行う必要があります。

この記事では、永住申請中に在留期限を迎える場合の対応方法、更新手続き、特例期間の仕組み、注意点について解説します。

永住申請中でも在留期間更新申請は必要

永住許可申請を提出した後も、永住許可が認められるまでは、現在持っている在留資格で日本に滞在しています。

例えば、

  • 技術・人文知識・国際業務
  • 経営・管理
  • 日本人の配偶者等
  • 家族滞在

などの在留資格を持っている場合、永住許可の結果が出るまでは、その在留資格が継続しています。

そのため、永住申請中であっても、現在の在留期限が先に到来する場合には、在留期間更新許可申請を行わなければなりません。

つまり、

「永住申請をしたから更新手続きは不要」

ということではありません。

永住申請と在留期間更新申請は、それぞれ別の手続きです。

永住申請では、申請後の在留状況も重要な確認ポイントになります。特に転職や勤務先変更があった場合は、適切な対応が必要です。

永住申請後に転職した場合の対応|審査中の変更届・注意点

永住申請と在留期間更新申請の違い

永住申請と在留期間更新申請は、目的が異なります。

手続き 内容
永住許可申請 永住者の在留資格を取得するための申請
在留期間更新許可申請 現在の在留資格を継続するための申請

永住許可申請の審査中に在留期限が到来する場合、現在の在留資格を維持するために更新申請が必要になります。

在留期間更新申請はいつまでに行う?

在留期間更新許可申請は、原則として現在の在留期限が満了する前に行う必要があります。

多くの場合、在留期限のおおむね3か月前から申請することができます。

ただし、在留資格や個別の事情によって異なる場合がありますので、余裕を持って準備することが重要です。

特に永住申請中の場合、

「永住審査の結果が出るまで待つ」

という判断は危険です。

在留期限が近づいている場合は、早めに更新申請の準備を進めましょう。

在留期間更新申請後の「特例期間」とは?

在留期間更新許可申請を在留期限までに行った場合、審査中に在留期限が過ぎても、一定期間は日本に滞在することができます。

これを「特例期間」といいます。

特例期間中は、原則として、従前の在留資格で認められていた活動を継続することができます。

例えば、

技術・人文知識・国際業務の在留資格で会社勤務をしている方の場合、更新申請後の審査期間中も、これまでと同じ仕事を続けることができます。

永住申請では、在留資格だけでなく、税金・年金・健康保険などの継続的な管理も審査で確認されます。

永住申請の税金・年金・健康保険チェック総まとめ|不許可を防ぐ事前確認ポイント

特例期間はいつまで?

特例期間は、

  • 在留期間更新許可申請または在留資格変更許可申請の処分がされる日
  • または、従前の在留期間の満了日から2か月を経過する日

のいずれか早い日までです。

そのため、更新申請を期限内に行っていれば、在留期限を過ぎたからといって、すぐに不法滞在になるわけではありません。

永住申請中に更新申請を忘れた場合のリスク

永住申請をしているからといって、現在の在留資格が自動的に延長されるわけではありません。

もし在留期間更新申請を行わないまま在留期限を過ぎた場合、在留資格を失う可能性があります。

在留期限の管理は、外国人本人の重要な責任です。

また、適法な在留を維持できない状況になると、その後の永住審査にも影響する可能性があります。

永住申請では、在留状況のほか、過去の税金・年金・健康保険の状況も重要な判断材料になります。

永住申請が不許可になる主な理由とは?外国人が注意すべき7つのポイント

更新許可後も永住審査は継続する

在留期間更新許可申請を行い、新しい在留期間が認められた場合でも、永住許可申請の審査が終了するわけではありません。

更新申請と永住申請は別々に審査されます。

そのため、

  • 更新許可を受ける
  • その後、永住許可の結果を待つ

という流れになります。

永住審査では、申請理由や日本での生活状況を分かりやすく説明することも重要です。

永住申請理由書の書き方と注意点|審査で伝えるべきポイントを解説

永住申請中の在留期限に関する注意点

永住申請中の方は、以下の点に注意しましょう。

1. 在留カードの期限を必ず確認する

永住申請後は審査状況に気を取られ、在留期限の確認を忘れてしまうケースがあります。

在留カードの有効期限は定期的に確認しましょう。

また、永住申請を提出するタイミングも重要です。在留期間や現在の在留資格によって、申請条件を満たしているか確認する必要があります。

日本の永住申請の条件とは?外国人が確認すべき7つのポイント

2. 更新申請は早めに準備する

更新申請には必要書類の準備が必要です。

特に、

  • 課税証明書
  • 納税証明書
  • 在職証明書
  • その他在留資格ごとの必要書類

などの準備に時間がかかる場合があります。

在留資格の更新だけでなく、永住申請では提出書類の準備や内容確認も重要です。

永住申請の必要書類チェックリスト完全版|申請前に確認したい提出書類一覧

3. 永住申請の状況だけで判断しない

「永住申請の結果を待っているから大丈夫」

という考え方は危険です。

永住許可が正式に認められるまでは、現在の在留資格を維持する必要があります。

よくある質問

Q 永住申請中なら在留期間更新は不要ですか?

A いいえ、必要です。

永住許可が出るまでは現在の在留資格で在留しているため、在留期限が来る場合は更新申請を行う必要があります。

Q 更新申請中に在留期限が切れても問題ありませんか?

A 更新申請を在留期限までに行っていれば、特例期間が適用されます。

ただし、申請をしていない場合は注意が必要です。

Q 特例期間中でも仕事はできますか?

A 原則として、現在の在留資格で認められている活動を継続できます。

Q 永住申請と更新申請を同時に出すことはできますか?

A はい。

永住申請中に在留期限が近づいた場合、更新申請を行い、永住審査の結果を待つことになります。

まとめ

永住申請中に在留期限が切れそうな場合、最も重要なポイントは、

「永住申請をしていても、在留期間更新申請は別途必要」

ということです。

注意点をまとめると、

  • 永住申請中でも在留期限は管理する必要がある
  • 期限前に在留期間更新許可申請を行う
  • 更新申請をすれば特例期間が適用される場合がある
  • 永住審査と更新審査は別々に進む
  • 適法な在留状態を維持することが重要

永住許可を目指す場合、申請後の管理も審査結果に影響する重要なポイントです。在留期限を確認し、余裕を持って必要な手続きを進めましょう。

申請前に自分の状況で永住申請が可能か確認したい場合は、事前チェックを利用する方法もあります。

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永住申請前に自分の状況を確認したい方へ

永住申請は、在留資格・在留期間・収入・税金・年金・家族状況などを総合的に確認する必要があります。

申請前に確認したい方は、

永住申請ができるか事前チェック

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