ここでは、日本で暮らす外国人の方に、医療機関の種類とその探し方についてご説明します。
目次
1.医療機関の種類
・日本には多くの医療機関があり、それぞれ役割が分かれています。軽度の病気やけがであれば、身近な診療所に行きましょう。
①診療所・クリニック日常的な病気やけがの治療の場合
②中小病院手術や入院が必要な場合や救急医療を要する場合
③大病院重症の救急患者や高度な医療を要する場合
・病院や診療所では、健康保険証を提示してください。健康保険証を提示しなかった場合、医療費が全額自己負担となります。
・病気やけがの状況によって、受診科目が決まります。受診科目によって、実際にどのような病気やけがを診てもらえるのか、下記に例として示します。
内科 | 消化器、呼吸器、循環器、泌尿器、血液、内分泌、神経など内臓器官の病気の診断や主に薬剤を使った手術以外の治療を行います。かぜをはじめとした一般的な病気の診断や治療も行います。 |
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外科 | 癌や外傷による内臓の病気を手術を中心に治療を行います。 |
小児科 | 小児の病気の治療を行います。 |
整形外科 | 骨、関節、筋、腱といった運動に関連する器官やそれらに関わる神経の病気の治療を行います。 |
眼科 | 眼に関連する病気の治療を行います。 |
歯科 | 歯に関連する病気の治療・矯正・加工などを行います。 |
産科 | 妊娠、分娩、新生児など、出産に関連した病気などの治療を行います。 |
2.医療機関を探す
・医療機関は、次のような方法で探すことができます。
①住んでいる地域の市区町村が発行する広報誌
②インターネット
③各都道府県がウェブサイトなどで提供している医療情報ネット
※このほか、訪日外国人旅行者向け日本政府観光局(JNTO)サイトでも外国語で医療機関(都道府県が指定する外国人を受け入れる拠点的な医療機関等)を検索することができます。
・加えて、次のところに相談することもできます。
①住んでいる地域の市区町村
②医療安全支援センター(※)
※都道府県、保健所を設置する市及び特別区に約390か所設置されています。
・また、日本語が話せない人は、次のようなところへ相談することができます。
①住んでいる地域の市区町村
②住んでいる地域の国際交流協会
③特定非営利活動法人(NPO法人)(外国語で相談に応じてくれることがあります)