ここでは、マンションで生活する外国人と隣人のトラブルの解決方法などについてご説明します。

相談内容

最近、中古マンションを購入し引っ越したのですが、エレベーター前に、常時隣人の子供用自転車があったり、時には違うものが置いてあったり、当然のルールが守られていないようなので、直接隣人に伝えると、逆に嫌がらせを受けました。どうしたら聞き入れてくれるのでしょうか。

目次

マンションで生活する外国人と隣人のトラブル解決方法

マンションの管理規約と使用細則

生活音に関するトラブル

マンションで生活する外国人と隣人のトラブル解決方法

マンション住民の共有スペースに、子供用であっても、自転車や物を置くことは禁じられている行為ですが、まずは管理組合の規約を調べる必要があります。

日本のマンションの管理の仕組みを理解していなかったこともあるでしょうが、直接相手に伝える場合は、もう少し時間を置き、より深く問題点や隣人のことを知ることも大切でしょう。挨拶をするなど、隣人としての関係が成立してからでも遅くないでしょう。

自宅を購入し、引っ越したばかりで、なぜという気持ちの強さや、外国の方の率直さで直接的な行動に出たのでしょうが、隣人との感情的なトラブルになってしまうと、いつまでも気持ちの中でシコリとなり、顔を合わすたび不愉快になります。

家を購入したことは、長期にそこで生活するのですから、なるべく感情的になることは避けたほうが良いでしょう。

嫌がらせをする相手にも問想はありますが、このようなマンション内の騒音や共有部分の使用に関することで、気が付くことがあるときは、まずはマンションの管理組合か管理会社に話してみてください。

マンションの駐輪場や各戸の玄関先のスペースなどに問題があり、住民同士で暗黙の了解をしている場合もあります。エレベーターに急に乗ったりする場合に危険なことも事実です。

必ず同じ考えの方もいますので、管理組合の議題に取り上げてもらうなども良いでしょう。過去に取り上げて、当事者に既に話しているケースであれば、管理会社から再度話すこともできるでしょう。

外国の方の場合、言葉のニュアンスの問題もあり、直接話すと隣人同士のトラブルになりやすいので、気を付けましょう。

当事者同士で話し合いたいときであっても、第三者の参加を求め、伝えたいことが冷静に伝わる環境づくりも大切です。住民同士のトラブルの際に、我慢ができないというのであれば、簡裁の調停等を利用して話し合うこともありますが、何か良い方法がないか居住地の市民の相談窓口等を利用しても良いでしょう。

マンションの管理規約と使用細則

国土交通省により、マンション標準管理規約が作成されており、それを参考として各マンションの事情に合わせ、管理規約や使用細則が作成されています。

区分所有者全員の共有財産であるマンションの運営・共同生活の基本ルールを定め、住民のための円滑な管理・維持を目的としている管理規約は、管理組合の総会で議決権総数及び組合員総数の各々の4分の3以上の多数により設定・変更・廃止できます。

共有部分の使用に関しては、特に管理組合の管理すべき場所となっています。

生活音に関するトラブル

音や騒音に関する感覚は、国によっても違ってきます。比較的日本も含めアジアの方では、騒音に敏感とは言えず、欧米人の人達のほうがより敏感に反応する場合もあります。

家の広さ、構造の違いもありますが、マンション内の住民のトラブルとして、駐車場・駐輪場・共有部分の使用方法やピアノ・洗濯機や子供の騒音に関するトラブルは比較的多く見受けられます。

相手が外国人となると、なんとなく避けたい気持ちが日本人側にあるのか、無視されることもあります。

一方、日本人の方も言葉が通じないと思いすぎるのか、いきなり態度で示すため、争点が根本から遠ざかることもあります。

ピアノなどはお互いの話合いで、練習時間を決めることや、防振マットを使用する、カーテンを厚くし音量に注意をするなども効果的です。

子供が部屋で走り回るような時には、絨毯にクッション材を入れるなど、物理的にも解消する道はあるでしょう。

生活音に関するトラブルは、いつ自分が加害者になるともしれません。お互い気を付ける問題ですので、なるべく話合いによる解決のほうが良いでしょう。

いきなり直接相手に問題を投げかけるのではなく、管理人あるいは管理組合の理事等の身近な第三者を探し、解決の道を図りましょう。相談していくうちに解決の糸口が見えてくる場合もあります。

お互い心にためないで、受忍の限度を超えないように話合いの場を持つことです。