ここでは、日本で暮らす外国人の方々に、部屋を借りる時の手続きと契約の流れについてご説明します。
目次
部屋を借りる時の流れ
外国人が日本で部屋を借りる時の流れは、以下の通りです。
・インターネットの不動産情報サイトや「セーフティネット住宅情報提供システム」などで部屋を探す、希望条件にあう部屋が見つかったら、不動産店に連絡する
又は直接まちの不動産店を訪ねる
・不動産店で希望する部屋の条件などを伝える
・部屋の下見に行く
・契約を希望する場合、入居申込書に記入する
※申込み時に家賃債務保証会社の利用や連帯保証人が必要になる場合が多い。
・不動産店による審査・決定
・予約する
・重要事項説明にて契約内容の説明を受ける
・契約書に署名して、敷金・礼金・媒介手数料・損害保険料・家賃・共益費など必要なお金を払う
・契約書を貸主・借主双方が保有する
・家の鍵を受け取り、引っ越しをする
1.部屋の探し方
外国人が日本で部屋を探す場合、以下の方法があります。
・インターネットの不動産情報サイトで、部屋を探すことができます。
外国人の入居を受け入れる賃貸住宅を検索できる「セーフティネット住宅情報提供システム」(日本語)
http://www.safetynet-jutaku.jp/guest/index.php
もあります。
・インターネットで必要な情報を入手できない場合は、まちの不動産店へ行き、あなたが希望する部屋の条件を伝えて、部屋を紹介してもらいましょう。不動産店では、店外から見えるように、いろいろな賃貸住宅の情報を貼り出しています。それを見ると、あなたが希望する地域では、いくら位の家賃が必要なのかが分かります。
・あなたが留学生ならば、大学などの学生担当課で部屋の情報があるかどうか聞いてみてください。
・知人等からの口コミでも探すことができます。
間取り図の見方
・日本では、間取りを「2LDK」などと表記します。
「L」は居間(リビング)、
「D」は食堂(ダイニング)、
「K」は台所(キッチン)のことです。
「DK」は食堂と台所を兼ねた部屋のことです。
「LDK」は居間と食堂と台所が兼用の部屋のことです。
・「1DK」「2LDK」など、最初につく「1」や「2」の数字は、独立した部屋の数を表しています。つまり「2LDK」とは、「LDK」以外に独立した部屋が2室あることを意味しています。
2.不動産店を訪問する
・不動産店を訪ねるときは、きちんとした服装であれば、お店の人の第一印象がよくなります。
・日本語をあまり話せないならば、日本語を話せる人と一緒に不動産店へ行きましょう。
・同行支援サービスを行う自治体や企業などもあります。
3.部屋の希望条件
・どのような条件で部屋を探しているのか、最寄り駅や家賃・広さ・設備など、自分の希望をはっきり伝えましょう。
4.不動産店で聞かれること
・不動産店では一般的に、あなたについて、次のようなことを聞かれます。
名前・職業・同居者(人数)・収入・日本語能力・住宅を探している理由等
・また、訪問した日に入居の申込みをする場合もありますので、身分証明書(在留カード、パスポート等)を用意しておきましょう。
・また、連帯保証人の有無を聞かれる場合があります。
5.部屋の下見
・希望条件にあう部屋が見つかったら、不動産店の人と部屋の下見に行きます。下見は無料です。部屋を見て気に入らなかったら、入居申込みをしなくてかまいません。
・下見時にキッチンやエアコンなどの設備、冷蔵庫や洗濯機置き場をチェックしましょう。
・下見のときは部屋だけではなく、周辺環境や利便性もチェックします。駅やバス停、スーパーやコンビニエンスストア、郵便局、銀行、病院、公園などがどこにあるか聞きましょう。
6.入居申込み
・部屋が気に入ったら、入居申込みをし、入居審査に必要な書類を提出します。
・不動産店と家主が入居審査を行い、審査に通れば契約をして、入居することができます。
・申込みから入居まで標準的に1~2週間かかります。
・日本の賃貸住宅における賃貸借契約は、入居者が家賃を支払えなくなった場合に備え、家賃債務保証会社の利用又は連帯保証人を必要とします。このことについては、不動産店に聞いてみてください。
7.重要事項説明
・契約前に、契約と住まいに関する
重要な点について不動産店から説明を受けます。分からないことがあれば、その時点でしっかり質問しましょう。
8.契約
・部屋を借りるときには「契約書」を交わします。契約書とは、貸す人と借りる人の間の約束がはっきりと書かれた書面です。
契約書の内容を読み、説明してもらい、よく理解してから署名してください。
契約書に署名するということは、あなたが契約書の内容を理解し、きちんと守るということを約束したことを意味します。
なお、不動産店が部屋を媒介したときは媒介手数料がかかります。
・重要事項説明を受け、契約書に署名するまでに、必ず次のことを確認しておきましょう。
・・契約が普通賃貸借契約なのか定期賃貸借契約なのか
・・契約時に必要な敷金・礼金等の金額、敷引きがある場合はその金額について
・・普通賃貸借契約の場合、更新時の更新料の有無とその金額について
・・部屋の模様替えや入居者以外の人との同居、ペットの飼育などの禁止事項について
・・原状回復の条件について
退去時に原状回復の費用について、トラブルが起きないように確認しておくことが必要です。
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