ここでは、日本で暮らす外国人の方々に、注意すべき「住まいのルール」についてご説明します。
目次
1.ゴミの出し方
・ゴミの出し方は、あなたが住んでいる地域(市区町村)によって異なります。ゴミの種類ごとに出す曜日や時間帯が決まっているので、入居時に不動産店や近所に住む人、役所や清掃事務所にたずねましょう。
・曜日や時間帯を守らないと、ゴミは分別しても回収されず、多くの場合、近隣とのトラブルになります。特に気を付けてください。
・確認する必要がある事項
・・ゴミを出す曜日と時間
・・ゴミを出す場所
・・燃えるゴミと燃えないゴミの区別
・・資源ゴミ(瓶、缶、ペットボトル、新聞など)の区別
・・粗大ゴミの出し方など
・外国人が多い市区町村では、外国語で説明したイラスト入りのゴミの出し方に関するパンフレットを作っている場合があります。役所や清掃事務所などに問い合わせてみましょう。
2.生活騒音の注意
・集合住宅では、隣や上下階に音が伝わりやすいので、特に夜間から早朝にかけては注意しましょう。
・例えば、大きな話し声やパーティ、テレビ・ステレオ・楽器の音、掃除機や洗濯機、子どもが走り回る音、ドアの乱暴な開閉、深夜の入浴などが、騒音のトラブルになることがあるので注意しましょう。
3.日本の賃貸住宅の使い方
日本では、原状回復義務があり、以下の住宅の使い方を守らないことによる汚れ・破損は退去のときに入居者の負担で元に戻さなければなりません。
【1】部屋
・日本の住宅は、玄関から廊下や室内に入るときに一段高くなっています。玄関で靴を脱いで、家の中に入るのが日本の慣習です。日本では床の上に直接座ったり、布団を敷いて休んだりします。靴や履物は玄関で必ず脱ぎ、履いたまま部屋に入ってはいけません。
日本は湿気が多いため(特に夏場)、室内の換気を心掛けてください。結露が発生したときは、拭き取ってください。放置するとカビが発生してしまいます。
・部屋の壁に釘を打ったり、ペンキを塗ったりすることは、禁止されていることが多いので、契約書の禁止事項を確認してください。
【2】キッチン
・流し台の排水溝に油や生ゴミなどを直接流してはいけません。油は新聞紙などで吸い取り、燃えるゴミとして別に捨ててください。
・匂いや煙の出る料理をするときには、換気扇を回し、室内に匂いが残らないように注意してください。
【3】浴室・トイレ
・一般的に日本の浴室は、浴槽と洗い場に分かれています。
・浴室の排水溝にゴミなどを流して排水溝をつまらせてはいけません。
・浴槽はお湯をためてつかるだけで、髪の毛や身体を洗うときは、浴槽は使わず洗い場を使います。シャンプーや石けんをきれいに流してから、浴槽に入ります。
・複数の人が入浴する場合、浴槽のお湯は捨てずに、次の人が入浴し、そのまま使うことが一般的です。追い焚き機能がある浴槽では、冷めたお湯を温め直すことができます。
・トイレには、排せつ物とトイレットペーパー以外のものを流してはいけません。
・排水がつまると水が溢れ出して、周りの人に迷惑をかけます。下の階の部屋に被害が出たときは、弁償しなければならないこともあります。
【4】共用部・ベランダ
・集合住宅では、自分の部屋以外の廊下、階段などは共用部分です。ゴミや私物などを置かないでください。共用部分は、いざというときの避難通路です。
・ベランダが緊急時の避難通路となっている場合もあります。ベランダの床や脱出口などに荷物を置かないでください。
【5】駐輪場
・自転車は自転車置き場などの決められた場所に並べて置きます。専用のステッカーを貼る等のルールがあるときは、それに従う必要があります。
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