ここでは、日本で暮らす外国人の育児と密接に関係がある、乳幼児健康診査、予防接種、子どもの医療費、就学前の子どもを対象とする施設(保育所、幼稚園、認定こども園)、放課後児童クラブ(学童保育)、ファミリー・サポート・センターなどについてご説明します。

目次

1.乳幼児健康診査

2.予防接種

3.子どもの医療費

4.就学前の子どもを対象とする施設

 (1)保育所

   認可外保育施設

 (2)幼稚園

 (3)認定こども園

5.放課後児童クラブ(学童保育)

6.ファミリー・サポート・センター

1.乳幼児健康診査

市区町村では次の健康診査を無料で実施しています。

・1歳6か月児の健康診査

・3歳児の健康診査

・市区町村によっては、その他の月齢の乳幼児でも健康診査が受診できる場合があります。

※健康診査の内容は、発育・発達の診察、身長・体重の測定、育児相談などです。詳しいことは、住んでいる
市区町村に問い合わせてください。

2.予防接種

予防接種で病気を防ぐことができます。予防接種は、2つあります。

①住んでいる市区町村が勧める予防接種

市区町村が勧める予防接種は無料の場合があります。詳しくは、住んでいる市区町村に問い合わせてください。

②希望して行う予防接種

自分で希望して行う予防接種は自己負担となります。予防接種を行うときは、医師に相談して決めてください。

3.子どもの医療費

健康保険に加入している場合、6歳以下の小学校就学前の子どもについては、自己負担の割合が2割となっています。
住んでいる市区町村によっては、小学校卒業まで医療費は無料のところもあり、上乗せの助成をしているところもあります。

4.就学前の子どもを対象とする施設

・6歳以下の小学校就学前の子どもを対象とした施設には、保育所、幼稚園、認定こども園などの施設があります。

・3歳から5歳までの子どもたちの保育所、幼稚園、認定こども園などの利用料は無料です。

(1)保育所

・保護者が働いているなどの理由により、家庭で保育できない保護者に代わって保育する施設です。

・一般的な保育時間は、1日8時間ですが、夜間・休日などの時間外保育を実施している保育所もあります。

・急な用事や短期のパートタイム就労などにより、一時的に子どもを預かる一時預かりを実施している保育所もあります。

認可外保育施設

子どもを保育している施設のうち、児童福祉法による認可を受けていない施設を総称したものです。

・無認可保育所
・デパートで来店者の子どもを対象としている施設
・託児所
・ベビーホテル
・ベビーシッター

などがあります。

(2)幼稚園

・満3歳から小学校入学前までの子どもが対象となる教育施設です。

・1日4時間が教育時間の標準となっています。ただし、働いているなどの保護者の事情に応じて、夕方や夜まで、あるいは早朝から、子どもを預かっている園もあります。

・小学校以降の教育とは異なり、子どもの主体的な遊びを大切にしています。

・また、地域の保護者向けの子育てに関する相談受付や園庭の開放などを行っている園もあります。

(3)認定こども園

・認定こども園は、保育所と幼稚園の両方の機能を有しています。

・認定こども園は、保護者が働いている、いないにかかわらず利用できます。

・全ての子育て家庭を対象に、子育て不安に対応した相談活動や、親子の集いの場の提供なども行います。

5.放課後児童クラブ(学童保育)

・保護者が仕事などにより昼間家庭にいない場合は放課後児童クラブが利用できます。

・放課後児童クラブでは、放課後児童支援員を配置し、授業終了後に適切な遊びや生活の場を提供しています。

・ほかにも全ての小学生を対象として、多様な学習・体験活動を行う「放課後子供教室」を実施している自治体もあります。

6.ファミリー・サポート・センター

・次の人が会員となり、ファミリー・サポート・センターが仲介し、会員同士が支え合う組織があります。

①乳幼児や小学生などの子どもを持つ子育て中の親などで子どもの預かりなどの援助を受けたい人

②その援助を行いたい人

・援助の例は、次のとおりです。

①保育施設への送り迎え

②保育施設の時間外や放課後などの子どもの預かり

③保護者が買い物などで外出をする際の子どもの預かり

・利用の流れは、次のとおりです。

①住んでいる最寄りのファミリー・サポート・センターに会員登録をする。

②利用の申込みをする。

③ファミリー・サポート・センターのアドバイザーから、援助を提供する人を仲介・紹介してもらう。

④利用後に援助を提供した人に料金を支払う。