ここでは、日本で暮らす外国人の日本語学習に役立つ情報をご紹介します。

目次

1.日本語について

2.日本語教育の参照枠

3.日本語学習の場

(1)日本語学校

(2)地域の日本語教室

(3)通信・遠隔教育

4.日本語学習ウェブサイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」(通称:つなひろ)

日本語ができると、皆さんの日本での生活がスムーズになります。知り合いや友達が増えて、日本での生活を助けてくれることもあるでしょう。皆さんの夢をかなえることもできるでしょう。日本で自分らしく生活できるよう、日本語の学習を続けていきましょう。

1.日本語について

・日本語で使う文字は5種類あります。ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字・アラビア数字です。ひらがなとカタカナは、それぞれ46文字と小さく書く文字(ひらがなは4文字、カタカナは9文字)があり、「゛」「゜」「ー」も使います。

・漢字は、難しい字もありますが、覚えると便利です。身近にある漢字から少しずつ楽しみながら学んでいきましょう。

・ローマ字は、メールやSNSなどの文字を打つときによく使います。

・日本で生活するとき、地域にある場所や道などの名前(発音や書き表している漢字などの文字)を知ることはとても大切です。また、日本にはその地域で使う言葉「方言」もたくさんあり、地域での生活にはとても大切です。そのような言葉は、地域の日本語教室や地域の人との交流を通じて身に付けていくといいでしょう。

・このほか、日本語には敬語があります。相手に応じて、丁寧な日本語が使えるようになるといいでしょう。

2.日本語教育の参照枠

・みなさんが日本語をより学びやすくなるように、2021年に新たに、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning、 teaching、assessment:ヨーロッパ言語共通参照枠)を参考にした「日本語教育の参照枠」が作られました。

・これは、日本語の6つのレベル(A1~C2)と日本語の能力(「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」)ごとに学習内容や行動目標を示すものです。

・自分の日本語のレベルをチェックして、次の目標を立てて学ぶための参考にしてください。

C2
聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解できる。自然に、流ちょうに正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。

C1
いろいろな種類の高度な内容のかなり長いテクストを理解でき、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流ちょうに、自然に自己表現ができる。社会的、学問的、職業上の目的に応じた、柔軟なで効果的な言葉遣いができる。

B2
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑なテクストの主要な内容を理解できる。お互いに緊張しないで熟達した日本語話者とやり取りができるくらい流ちょうで自然である。

B1
仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、共通語であれば、主要点を理解できる。身近で個人的に関心のある話題について、単純な方法で結び付けられた、脈絡のあるテクストを作ることができる。

A2
ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換ができる。

A1
具体的な欲求を満足させるための、良く使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることもできる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けてくれるなら簡単なやり取りをすることができる。

3.日本語学習の場

日本語教室では、日本語を勉強しながら生活の情報を知ったり、友達を作ったりできます。近くの日本語学校や日本語教室を探してみましょう。

また、最近では、スカイプなどのSNSを活用した遠隔教育やeラーニングなどで日本語を学ぶ人も増えています。自分に合った学習方法を見つけましょう。

(1)日本語学校

・進学や就職、試験対策など目的別のコースがあります。

・入門から上級までレベル別に日本語を学ぶことができます。

・クラスやグループレッスン、個人レッスンなど授業形態を選ぶことができます。

・授業料がかかります。

(2)地域の日本語教室

・地方自治体や国際交流協会、NPO法人が日本語教室を開いています。

・場所は公民館や学校、教会、ボランティアセンターなどです。

・ボランティアによる指導が多いです。

・無料の教室もあります。費用は日本語学校より安いです。

・クラスは週に1、2回で、1回1時間~2時間です。

各地域の日本語教育担当部署・域内の日本語教室一覧はこちらをクリック

※日本語教室を探すときには次のことをチェックしましょう。

①教室名
②主催者
③場所
④連絡先
⑤連絡方法
⑥対応言語
⑦期間
⑧回数
⑨曜日・時間帯
⑩参加資格
⑪費用
⑫クラス形式(グループ/マンツーマンなど)
⑬人数
⑭レベル⑮教える人⑯内容⑰駐車場や託児サービスの有無 など

(3)通信・遠隔教育

仕事や子育てなどが忙しくて日本語教室に通えないときには、SNSを活用した通信やeラーニングなどで日本語を学ぶこともできます。料金やサービスの形態も様々ですから、自分に合う方法を探してみましょう。

4.日本語学習ウェブサイト「つながるひろがるにほんごでのくらし」(通称:つなひろ)

日本で生活する外国人の皆さんが、日本語でコミュニケーションをとったり、生活できるようになったりすることを目指して、日本語を学ぶことができるウェブサイトです。

自分に合った日本語のレベルや、学習したいシーン、キーワードに応じて、動画やスクリプトの学習コンテンツを選択することができます。日本語を勉強し実際に使うことを通じて、社会とつながり、生活をひろげてみましょう。

・対応言語:

日本語・英語・中国語(簡体字)・ポルトガル語・スペイン語・ベトナム語・インドネシア語・フィリピノ語・ネパール語・クメール(カンボジア)語・韓国語・タイ語・ミャンマー語・モンゴル語(14言語)

・学習場面:

あいさつ、買い物、銀行、電車、役所、防災などの生活場面

「つながるひろがるにほんごでのくらし」はこちらをクリック