「留学生住宅総合補償制度」は、海外旅行保険と保証人補償基金で構成され、借用戸室の失火等で家主等に対して損害賠償をしなければならない場合や、家賃の未払い等により保証人が家主から保証債務の履行請求を受けた場合に補償を行うものです。
相談内容
留学生住宅総合補償制度とは、どんな制度ですか?
目次
「留学生住宅総合補償制度」とは
この制度は、留学生の民間宿舎等への入居にあたり、保証人を探す困難さと保証人の精神的・経済的負担を軽減し、円滑な入居を支援することを目的としています。
海外旅行保険と保証人補償基金で構成され、借用戸室の失火等で家主等に対して損害賠償をしなければならない場合や、家賃の未払い等により保証人が家主から保証債務の履行請求を受けた場合に補償を行うものです。
この保険は、日本国際教育支援協会を契約者とし、留学生住宅総合補償協力校に在籍する留学生で、保証人補償基金に加入する留学生を被保険者(保険の補償を受けられる方)とする包括契約です。
本制度は、協力校在籍の留学生のみが対象となっています。加入に当たっては、学校の学生課等の窓口に尋ねてください。
加入条件
①留学生
協力校である日本の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校専門課程(専門学校)及び法務大臣の告示をもって定められた日本語教育機関に入学した方及び入学確実な方で、原則として在留資格「留学」を有する方。
②賃貸借契約の連帯保証人
賃貸借契約の連帯保証をした機関又は個人とし、機関については、留学生の所属する学校等又は地域の国際交流機関等、個人については、留学生の所属する学校等において、留学生センター長・留学生課長等の教職員をそれぞれ原則とします。
補償金額と保険料等負担金
補償期間に応じて、1年間と2年間の2種類があります。
・海外旅行保険
留学生を対象として、①留学生賠償責任5,000万円限度、②傷害後遺障害240万円限度です。
・保証人補償基金
保証人に対して、1保証人補償30万円限度(家賃滞納3か月まで、原状回復費10万円まで)として補償します。
・保険料等負担金
1年間は4,000円(保険料2,500円+加入金1,500円)
2年間は8,000円(保険料5,000円+加入金3,000円)
2022年4月1日以降に新規加入や継続加入をされる場合は、新たに赤字の内訳が加わります。
すでに加入している方が、引き続き6か月以内の期間延長を希望される場合、延長制度があります。
保険料等負担金は2,000円(保険料1,250円+加入金750円)です。
なお、補償期間1年間または2年間に再度加入して補償を継続することもできます。
補償内容
①留学生賠償責任
留学生本人が補償期間中に、日常生活に起因する事故、または留学のための宿泊・居住施設の所有・使用または管理に起因する事故によって、他人にケガを負わせたり、他人のもの* を壊したりして損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合、支払限度額の範囲内で保険金が支払われます。
②傷害後遺障害
留学生本人が補償期間中の偶然な事故によるケガがもとで事故の日からその日を含めて180日以内に後遺障害が生じた場合にその程度に応じて後遺障害保険金額の4~100%が支払われます。
③保証人補償
家賃の未払い等により、連帯保証人が家主から保証債務の履行請求を受けて支払った場合に、連帯保証人に対して補償金が支払われます。
*「補償期間中に明け渡し」となった場合に限ります。
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