ここでは、日本の年金加入にかかる金額についてご説明します。

Q. 日本の年金加入にかかる金額について

日本の年金は納付する保険料がとても高いと聞きましたが、実際の国民年金、厚生年金保険の保険料はいくらですか?

A.

日本の公的年金制度は社会保険方式となっているため、公的年金制度の加入者は、それぞれ保険料を支払い、それに応じて年金の給付額が決まります。したがって、基本的には保険料を納めなければ年金はもらえず、納めた期間が長ければ支給される年金も多くなります。

年金の保険料は、国民年金と厚生年金保険とで次のように異なります。

国民年金の保険料

国民年金の保険料は定額で、2005年(平成17年)4月から毎年280円ずつ引き上げられ、2017年(平成29年)以降は月額16,900円になることになっています(実際には、この金額に世間の賃金水準の変動が考慮された計算がなされます。)。2017年(平成29年)4月からは、月額16,490円となっています。

厚生年金保険の保険料

厚生年金保険の保険料は、勤めている者の給料を基に標準報酬月額を決定し、これに保険料率を乗じて計算します。標準報酬月額は、保険料などを計算するために定められている「標準報酬等級表」にあてはめて決定されます。

現在、標準報酬の等級は、88,000円から620,000円までの31等級に区分されています。保険料率は、国民年金の保険料と同様に2004年(平成16年)10月から毎年0.354%ずつ引き上げられ、2017年(平成29年)以降は18.3%となっています。

保険料は、厚生年金保険に加入している被保険者と会社がそれぞれ半分を負担します。また、賞与などのボーナスについても総支給額に保険料率を乗じて保険料を計算します。