ここでは、家族滞在の子どもを中国で勉強させたい場合のビザ更新についてご説明します。

Q.子どもを母国の学校に通わせたい場合のビザ更新

私は「家族滞在」で在留する中国人女性です。夫も同じく中国籍で、「技能」の在留資格で中華料理のコックとして日本で働いています。私たちには子どもがおり、現在は「家族滞在」の在留資格をもらっていますが、小学校は母国である中国の学校に入れさせたいと思います。
しかし、夏休みなどには子どもは日本に遊びに来るでしょうし、将来日本の永住資格も取得したいので、日本の在留資格は保持したまま、中国に帰したいと思います。どうすればよいのでしょうか?

A.
基本的には日本の在留資格を保持しながら、中国で学校に通わせることはできません。1年や3年の在留期間の大半を母国で過ごすのであれば、そもそも日本での在留資格が不要となるからです。実際にはこのようなケースは多く見られますが、そのほとんどが在留期間更新許可申請において不許可となるようです。

仮に日本での滞在を希望するのであれば、日本の小学校などから在校の証明書を発行してもらうなど、生活の基盤が日本にあることを証明する必要が生じます。

どうしても母国の小学校などに通わせるのであれば、在留資格を放棄する形で帰国し、卒業後に再度、在留資格認定証明書の交付申請を行い、日本に呼び寄せることとなります。

また、夏休みなどの一時的な来日は、短期滞在で呼び寄せることになります。

引き続き親だけは日本で滞在するのであれば、その期間中に永住許可を取得するなどしておけば、日本での生活基盤はより強固なものとなるため、数年後に子供を呼び寄せる際にも有利となるでしょう。

もちろん、親だけが永住申請する際には、母国に子どもがいて、学校卒業後には日本に呼び寄せる旨などもしっかりと説明しなければならず、こうして永住許可が得られれば、後の子どもの呼び寄せ手続もスムーズに進むことになります。