事例9 外国人が海外で不法滞在している場合のビザ申請

Aさん(35歳):日本人男性
Bさん(32歳):メキシコ人女性

Bさんは、観光ビザでアメリカに入国し、帰国せずに、そのまま滞在を続けており、不法滞在中です。アメリカ
の警察にはまだ捕まっていません。

申請のポイント

この事例では、いくつか確認しておくべき点があります。

①不法滞在していたの数
②国際手配になっていないかどうか(複数の国で不法滞在歴がある等)
③アメリカで、不法滞在が懲役や禁固に該当するのかどうか

外国で1年以上の懲役や禁固になっていた場合、上陸拒否事由に該当する為、直ぐに日本に呼び寄せることはかなり難しいです。
この事例の場合、国際手配者ではなく、懲役や禁固にもなっていないので、アメリカから母国にいったん戻ります。
そして、日本に呼び寄せる「在留資格認定証明書交付申請」の際に、過去の経緯を説明し、他の要素については問題ないことを証明しすると良いでしょう。

過去のことを申告しない選択肢もありますが、アメリカの現行の不法滞在者の扱いを調査するよりも、不法滞在の事実、アメリカからの出国は問題なかったという事実を正直に報告した方が、後々リスクが少ないでしょう。