海外の通信制大学や放送大学を卒業している外国人を「技術・人文知識・国際業務」ビザで採用する

ここでは、海外の通信制大学や放送大学を卒業している外国人の就労ビザの事例をご紹介します。

事例

貿易事業を行う会社で、中国の通信制大学を卒業している中国人を採用したいと考えています。学士の学位は取得していません。

申請のポイント

最近、日本でも海外でも、インターネットやテレビ、ラジオなどを活用して大学を卒業できる制度が整備されてきています。海外の通信制大学の場合、そもそも、その学校が大学と認められるかどうかをまず審査されます。

この事例の場合、中華人民共和国教育部(日本の文部科学省に相当)のホームページに掲載されている教育制度のページを日本語に翻訳して提出します。
また、日本の国立大学の教授が中国の教育制度に関して発表していた論文コピーも提出します。

いずれの資料も、通信制大学が大学と認められることを示唆するものです。

また、大学の卒業証明書以外に、成績証明書、シラバス、教科書の目次コピー、在学中に取得した資格証明書などを提出します。
この結果、大学卒業相当と判断され、許可となりました。

同じ通信制大学でも不許可となるケース

一方、同じく中国の別の通信制大学を卒業している中国人の場合、不許可となることもあります。ほぼ同じ書類を用意し、提出しても異なる結果となることがあります。

不許可理由は、大学卒業相当とは判断できないということです。学位がない場合、学歴要件を満たしているかの判断は非常に難しいです。

「技術・人文知識・国際業務」ビザの申請事例